高機能消防指令システムとは
高機能消防指令システムは、消防本部の中枢機構部門の役割を果たすものであり、火災・救助・救急等をはじめとする各種消防業務における通信連絡体制を迅速に処理して消防活動の効果的運用を図り、被害を最小限にとどめることにより、市民の生命・財産を保護し福祉の増進に寄与することを目的として設置するものです。119番通報の受付、火災・救助・救急等の出動指令・車両運用管理、病院連絡等の救急業務の合理的運用、各種消防業務に関する情報処理、消防車・救急車等との消防救急デジタル無線等を一括して、円滑かつ能率的に行い得る機能をもつシステムです。
設計方針
最新技術に対応したシステム設計とし、消防本部の規模・実情にあった効果的かつ、効率的なシステムの設計を行います。また、行政機関の防災情報などの外部情報と連携可能な、震災・災害対策を支援できる総合的な消防通信システムの構築を目標とするシステム導入検討も可能です。業務の効率化を図る消防支援システムと各システムとの連携を可能とした、高機能消防指令システムの機能を活かす設計を考慮します。
システムの型式
高機能消防指令システムには、離島型・Ⅱ型・Ⅲ型があり、規模は次の通りです。
離島型は概ね人口10万人未満
Ⅱ型は概ね人口10万人以上40万人未満
Ⅲ型は概ね人口40万人以上
システムの機器構成(例)
| 装置の種別 | 離島型 | Ⅱ型 | Ⅲ型 |
|---|---|---|---|
| (1)指令台 | 2台 | 3台 | 5台 |
| (2)自動出動指定装置 | |||
| ア 制御処理装置 | 1式 | 1式 | 1式 |
| イ ディスプレイ | 2台 | 3台 | 5台 |
| (3)地図等検索装置 | |||
| ア 地図等検索装置 | 2台 | 3台 | 5台 |
| イ 地図用ディスプレイ | 2台 | 3台 | 5台 |
| (4)長時間録音装置 | 1式 | 1式 | 1式 |
| (5)非常用司令設備 | 1式 | 1式 | 1式 |
| (6)指令制御装置 | 1式 | 1式 | 1式 |
| (7)携帯電話・IP電話受信転送装置 | 1式 | 1式 | 1式 |
| (8)プリンタ | 1台 | 1台 | 1台 |
| (9)カラープリンタ | 1台 | 1台 | 1台 |
| (10)スキャナ | 1台 | 1台 | 1台 |
| (11)署所端末 | 3式 | 6式 | 15式 |
| 指揮台 | ー | 1式 | 1式 |
| 表示板 | |||
| (1)車両運用表示盤 | 1面 | 1面 | 1面 |
| (2)支援情報表示版 | 1面 | 1面 | 1面 |
| (3)多目的情報表示装置 | 1式 | 1式 | 1式 |
| 無線統制台 | 1台 | 1台 | 1台 |
| 指令電送装置 | |||
| (1)指令情報送信装置 | 1台 | 1台 | 1台 |
| (2)指令情報出力装置 | 3式 | 6式 | 15式 |
| 気象情報収集装置 | 1式 | 1式 | 1式 |
| 災害状況等自動案内装置 | 1式 | 1式 | 1式 |
| 順次指令装置 | 1式 | 1式 | 1式 |
| 音声合成装置 | 1式 | 1式 | 1式 |
| 出動車両運用管理装置 | |||
| (1)管理装置 | 1式 | 1式 | 1式 |
| (2)車両運用端末装置 | ー | ー | ー |
| (3)車外設定端末装置 | 16式 | 16式 | 16式 |
| システム監視装置 | 1式 | 1式 | 1式 |
| 電源設備 | |||
| (1)無停電電源装置(本部用) | 1式 | 1式 | 1式 |
| (2)無停電電源装置(署所用) | 3式 | 6式 | 15式 |
| (3)直流電源装置(48V系) | 1式 | 1式 | 1式 |
| (4)非常用発電機(本部用) | 1式 | 1式 | 1式 |
| (5)非常用発電機(署所用) | 3式 | 6式 | 15式 |
| 総合型位置情報通知装置 | 1式 | 1式 | 1式 |
| 消防用高所監視施設接続装置 | 1式 | 1式 | 1式 |
消防救急デジタル無線とは
全国的にデジタル化が完了した消防救急デジタル無線ですが、消防組織の広域化や指令業務の共同運用に伴うシステム変更の検討、または、将来の設備更新に向けての検討も必要です。弊社では、豊富な無線設計の経験と知識、人材と設備(シミュレーションソフトやSCPC実験局、等)を活用し、消防本部の整備計画策定・推進から整備・導入に至るまで、サポートします。
専用ソフトによる事前検討
整備費を抑え、通話エリアが最適となる設備設計を行なうためには、十分な事前検討が必要です。弊社では、地域特性に沿った設備検討をすべく、事前のヒアリングと専用シミュレーションソフトを用いた机上検討に重点をおき、空中線の設置位置、高度、機器諸元をパラメーターとして入力することにより、複数のシステム案を作成したうえで、 最適となる設備をご提案します。
豊富な実験機材による現地調査
事前の机上検討により想定される電波到達エリアであっても、何らかの条件により通話ができない場合があります。弊社では、机上検討結果を確認するため、実際に使用する無線機と同じSCPC方式の実験機材を多数保有しており、電波伝搬調査により電波の到達エリア確認を行います。


