事業・業務概要
浜松市は平成17年7月1日、天竜川・浜名湖地域の12市町村が合併し、総面積1,558.06km²と全国で2番目に広い自治体となりました。その中、平成19年度に防災行政無線の統合整備を目的に基本計画の作成がスタートしました。災害時に於ける通信確保及び広大な市域の通信エリアをカバーするため、各中継局へのアプローチ回線は多重無線設備を採用しました。基地局選定には机上シミュレーションに基づき電波伝搬調査を実施し基地局の選定を行いました。規模の大きな事業となるため、整備工事は平成21年度から平成26年度までの複数年度での整備となりました。
消防救急デジタル無線システムにおいては、平成22年度に基本構想の策定がスタートしました。市町村デジタル移動通信システムの整備計画中でしたが、通信エリアもほぼ同じであることから、多重無線設備や中継局舎、無線鉄塔等を共用化する設計の見直しを実施しました。消防救急デジタル無線システムも事業規模や移行計画等により、事業は平成25年度から平成28年度での整備となり、弊社は平成19年度から平成28年度までの10年間で、基本設計、実施設計及び監理等の業務に従事させて頂きました。

システムの特徴
市町村デジタル移動通信システムと消防救急デジタル無線システムの設計時期がほぼ同時期であったことから、設計の見直しに期間を要しましたが、整備工事において設備を共用化することにより、事業費増大の抑制に繋がりました。また、設備共用の再検討により、当初計画していなかった多重無線設備のループ化を実現し、より強固な設備にすることができました。さらに、障害時対応も、監視装置を消防局にも整備することにより24時間監視でき、障害時の対応も即時可能になりました。消防救急デジタル無線システムについては、無線操作者の運用のしやすさ等を配慮し、全国で始めてとなる非常送システムにおける移動局自動チャネル切替え機能を採用しました。